10年法とは、10年ごとに家族を入れ替えるという法律です。
父親も母親も子供も各々が10年ごとの家族証を持ち、10年たつと新たな土地で、新たな絆を別の人間と結びます。
家族も夫婦も期間限定ですので、残された時間を精一杯大切にしようとします。また、家族の大切さを再認識します。
DVや虐待などの問題も10年我慢すれば解放されます。その一方で、離婚や養子縁組などは原則的に認められません。
元の家族の新たな人生についての情報は一切知らされませんし、不用意な再会のないよう監視されます。
この法律は、永遠の命を得た人間が終わりが見えないがために自暴自棄な人生観を持ってしまうことへの反省から生まれました。
一日一日をかけがえのないものと愛おしむように過ごすならば、10年はまるで永遠のようなものです。