書き残そう、あなたの人生の物語。
たとえ誰にも言わなかった秘密が明らかになろうとも。
たとえあなたを愛してくれた人々の信頼を裏切ることになろうとも。
たとえ最愛の人にさえ幻滅されようとも。
たとえあなたが関わった人々の人生にとって唯一の汚点となろうとも。
たとえそれが原因で遺された家族が血みどろの戦いを繰り広げようとも。
たとえあなたの人生に何の意味があったかさえ書き記せないとしても。
たとえあなたが人生最後の瞬間に何を思ったかは決して書き残せないとしても。
あるいはこれらの全てよりさらに最悪なことに、誰もあなたの人生の物語なんか読まないとしても。
