2014-09-28 一日限定 人生論 ある男が生まれてすぐに意識不明に陥り、 病院のベッドに寝かされたまま成長し、 時が過ぎ、 老人になり、 ある日、ふと目を開けた。 ずっと天井を見つめていた。 誰も気づかなかった。 翌日、死んだ。 そこで僕は考えるのだ。 彼は目を覚ますべきだったのか。 そのまま死ぬべきだったのか。 彼は目を開けていた、たった一日の間、 何かを考えていたのか。 何も考えていなかったのか。 そもそも何も考えることなどできなかったのではないか。 だから別に気にしなくていいのか。