Wakeupalicedear!

Shortest stories

ただいま


帰ってきて、 

二階に上がり、 

自分の部屋のドアを開いて 

僕は気づいた。 

まだ、何も変わっていない。 

 

「いつかあの子が帰ってくるかもしれないから」と 

母さんがそのままにしているんだ。 

見てはいけないものを見てしまった。

そんな気がして、僕は慌ててドアを閉めた。 

変わるものはいつか変わるし 

変わらないものはいつまでも変わらない。