読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

福士蒼汰は口下手だから土屋太鳳にキスをしたのか、それとも恋の落とし穴の「えくぼ」に吸い寄せられたのかって?

いかにもお友達でいましょうねと言われるタイプな田中圭鈴木亮平ほどつなぎが似合う役者もいないですが、田中圭ほど礼服が似合う役者もいないですね、『家族ノカタチ』の最後に現れたのは西田敏行のお葬式でしたが、今回は観月ありさのお葬式に登場で、それはパラレルワールド

 

図書館戦争 THE LAST MISSION』では胸キュンな恋人同士だった土屋太鳳田中圭ですから、太鳳ちゃん、成長を見せようと頑張っていましたが、やっぱりなんとなく気恥ずかしいのか、遠慮がちな何とも言えない距離感でしたね。そこで図書館じゃなくて水族館であえてブサイクなウィンクの応酬がほほえましい。『水族館戦争』というのも観てみたいですね。さかなクンとか出てくるのかな。松岡茉優は時代錯誤な壁ドンが衝撃的な『水族館ガール』ってタイトルも厳しすぎるけど。

 

福士蒼汰は『図書館戦争』でもいけすかない奴でしたけど、頭でっかちな役は今回も相変わらずでしたが、そういえば『家族ノカタチ』の観月ありさ田中圭は似たようなポジションでしたね、観月ありさ香取慎吾の元カノ、田中圭上野樹里の元夫。そういう二人。それにしても観月ありさの頭、土屋太鳳より頭一個分うえ。なんたってその昔、後藤久美子と美少女ぶりを競っていたころは女優の平均等身数を一人(二人?)で上げてましたからね。顎のラインをすっきり整えてくるだけでこんなに全身の印象が変わるんですから怖いですね女優の世界。でも滑舌の丁寧さがやや時代感を醸しています。2016年ですからもう少し力を抜きましょう。

 

そのほか黒スーツの男たちが駆け抜ける『逃走中』とか「声が聴こえる」な『ガンダム』とかいろいろパロディーがありましたが、『プロポーズ大作戦』も古いですけど、土屋太鳳が仕掛けるその作戦のターゲットは小林涼子さん。大抜擢です。先週からずっと出てます。

 

小林さん、その昔には朝日新聞らしい純朴武骨で垢抜けないMVに出ていました。

 

www.youtube.com

 

重版出来!』のジャージ姿が絶妙だった滝藤賢一を見ているだけに、下積みが長すぎるのか、スーツ、意外とこの人、似合わないですね。吉田剛太郎みたいなことでしょうか。でも吉田羊は下積み長くてもスーツ似合うしな。

 

それはさておき、小林涼子さんは名前が地味過ぎるのかこれまでいまいちパッとしなかったキャリアだっただけに、ここで一世一代、入魂の演技です。臆することなく、衒いもなく、これでかわいくなきゃ何がかわいい?と言わんばかりです。

 

たとえば、田中圭車いすで押されながら、

 

今日のお昼ごはんのメニューは、卵焼きと、アスパラの肉巻きと、しゅーまいです。

 

っていうときの、「は」と「と」と「と」の甲高い澄んだ声と、息のこもった最後の「です」。完璧です。

 

で、

 

シューマイ?

 

って言われて、あたまをまっすぐ後ろに倒して、車いすを押す田中圭を見上げながら・・・

 

特製しゅーまいです。

 

って言われたら恋に落ちない男がどこにいましょうか?

 

でもでも。土屋太鳳も、もちろん。

 

「千里がいなくなったことがこたえてるんでしょー?」

 「こたえてる」

 

ってまさかの真顔で返されたときの土屋太鳳の、指さしながら悪戯な微笑みを浮かべたままで少し影をさすさみしげな表情は絶妙でした。

 

君は何ともないの?

 

とさらに追い打ちをかけて福士蒼汰に言われたときの、人差し指の第一関節だけがカクッと折れるのも。

 

何ともなくないよ。

 

ってなんで彼女はこのセリフばっかりどのドラマでも言わされるのかわからないけど(有村架純でした?)言ったあとに言いっぱなしじゃなく口元を結んだり緩めたりできるようになったのも。それは

 

「さっちゃんもほんとは堤君のこと・・・」

 

土屋太鳳が言ったときに、

 

「何言ってんの!」

 

門脇麦に言われたときの、門脇麦の下唇が、何も言ってないのにあきらかに動くのとか見ているだけに。セリフに書かれていない感情をどうやって表現できるのか、一生懸命に頑張っているんですね。

 

そして、気を取り直して悪だくみを考えて腕組みしたときの開いた指をたたむ動きに音楽が合ってきたりするのも・・・ん?これは緻密な計算?幸運な偶然?そういうどっちかわからなさがこのドラマのいいところでしたが、

 

私に考えがある。

 

って言ったとき・・・えくぼが。え?えくぼ出たっけ?不覚にもこれまでまったく気づきませんでした。

 

もちろん、この方ほどはすごくはないですが。この人の場合、口を結ばなくてもふつうにいつも出てますからね。

 

www.youtube.com

 

ついでにえくぼといえば。

 

corobuzz.com

 

前世の記憶を失くすことを拒んだ印がえくぼ、だそうです。

 

「えくぼは恋の落とし穴」というのはそういうことなんですね。なるほどですね。

 

って感心しているうちに、あらま土屋太鳳、えくぼ、しょっちゅう出ますね。気づかなかったのはあまりに目力が強いからかとかいってるうちに、鈴木亮平もえくぼだし、彼の相棒の黄色いつなぎがかわいい濱田ここねもえくぼだし、ついでに言えばフラッシュで登場する野波麻帆も、そして伊東四朗も!

 

あんまりこういうのやりすぎると、えくぼがなくなりそうです。気をつけましょう。PAOだそうですTAOじゃなく。

 

www.youtube.com

 

でもしかしやっぱり土屋太鳳土屋太鳳で、「うまいことプロポーズに持ち込むぞ!」「プロポーズリベンジ大作戦!」と言いながら観月ありさが両手を握って胸の前にあげる「がんばろう!」ポーズなのに、土屋太鳳はファイティングポーズになってしまっています。でも福士蒼汰が二人を見て口をひん曲げて目を丸くしているので、ここはむしろ観月ありさが間違えたのか?

 

その作戦というのは『図書館戦争』に続き、拘置されたままの田中圭の無実を証明する死人をあの世で見つけて証言を得ること、ただし1時間以内に帰ってこないといけないのですが、無事に目的を達成した後に、お花畑でなぜか口にごはん粒をつけながらおむすびを食べている門脇麦のちょっと間抜けなところがまた「あれ、やっぱりかわいいな」とちょっと惚れ直しかけそうになっているところにサイレンが鳴り響き、慌ててあの世とこの世をつなぐ、ブラックホールなのかホワイトホールなのか知らないけれどあの世とこの世は土管でつながっていてヒマなら私と来てと歌うやくしまるえつこの東京都心はパラレルワールドだとしてこの土管のある不思議な景色は一体どこ?

 

www.youtube.com

 

やはり異界への入り口をそこかしこに開けておきたいというやくしまるえつこ、平行世界があるとしたらやっぱり向こう側の世界にも行きたいらしく、村上春樹の『1Q84』のように高速道路から降りる場所を探して、夢の入り口かと思ったら地獄かもしれないし、7月22日には八角形の武道館という大きな落とし穴に分子となって落ちていって様々な出口から出ていく作戦だそうですよ。

 

で、「また逢おうね」とはさすがに縁起が悪いので言わないんですが(門脇麦って結局どうやって死んだんでしたっけ?ずっと見てましたけど出てきましたっけその話?あるいは特番用に隠してあるとか?)門脇麦とは握手で別れて降りていった土管はまるで古井戸でした。あの世から戻ってきた福士蒼汰の頬を爪で撫でた次の瞬間、土屋太鳳が凄まじい形相で「ぎゃあああああっ」て、まるで・・・

 

www.youtube.com

 

まさか、これもパロディー?

 

そして、福士蒼汰が未練がましくしているうちにあの世の入国管理官に見つかりそうになってしまったために生きた人間をあの世に送り込んだ疑いで窮地に陥った鈴木亮平が宿敵野間口徹ともみ合いながら、その部下、赤と黒な比留川游と3人、生き返った福士蒼汰の部屋に入ってきたときの人物配置の見事さ、その3人の向こうに、福士蒼汰土屋太鳳観月ありさの3人、計6人が綺麗に配置されていて細かく丁寧なお仕事。最終回二時間スペシャルで死にそうになっているでしょうにゴーギャンです。

 

f:id:babar1970:20160619111712j:plain

 (我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか)

 

このドラマはゴーギャンみたいにそんなに難しく考えなくてもあの世とこの世のパラレルワールドを行ったり来たりしているだけですよっていうことなんでしょうけど、だったら伊東四朗はあの世でも伊東四朗な姿なわけで、だったらあの世で死んでこの世に生まれ変わるとすればなぜこの世に伊東四朗の姿のまま戻ってこないのかということで、伊東四朗伊東四朗としても、例えばあの世で生まれた赤ちゃんはあの世で成長するのかと考えるときっと成長はしないんだし、きっとあの世ではこの世で死んだときの姿のままだとすると、赤ちゃんの時に亡くなった人はずっとあの世でも赤ちゃんのままってことになるので、ちょっとまずいことになります。

 

あるいはゴーギャンでなければこういう空間の配置。イタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリが修道士を撮ったものが『私にはこの顔を撫でてくれる手がない』。つまりすべて人はその空間に配置されることが計算されているのだとすれば。

 

f:id:babar1970:20080414235905j:plain

 

で、比留川游、まるで似合わない格好させられてますが、もちろん修道士ではなく陰陽師だそうですけど、ほんとは宮﨑あおいをギャルにしたようなかんじ。特徴は上唇と下唇の境界線が成す完全な直線。ただものではありません。それにしても百田夏菜子といい、スターダストはえくぼ好きなのかな?そしてこのほくろの位置は、有村架純(下)や竹内結子(中)、波瑠(上)と同じ右あご、正確には有村架純の位置にある、いま最も売れやすい位置ではないですか。だから何というわけでもありませんが。

 

www.youtube.com

 

一方でえくぼのない小林涼子は、前世の記憶を引きずらず、現世で運命の相手を見つけるのでしょう、「幸せになりたい」という誠実な響き、「好きです、結婚してください」というときの爽やかさ。ゼクシィにぜひ。

 

長くなってきたのでいったんCM入れときましょう。小林涼子+幸せ=小林幸子です。

 

www.youtube.com

 

さて。

 

自分のせいで死んでしまった鈴木亮平の恋人だったのにその後も自分を見守ってくれた観月ありさを差し置いて幸せになることの後ろめたさからようやく解き放たれて何も知らない田中圭と幸せになれた小林涼子のもとへ兄の鈴木亮平福士蒼汰のふりして祝福しに来たあと、その後ろ姿を見送りながら正体に気づいて言う「さよなら」の「ら」の響きはまるで歌うかのようで、とてもとてもきれいでした。でもそこは、「バイバイ」でいきたいところでした、なんせお兄ちゃんなんですから。

 

そしていよいよ最大の見せ場が!福士蒼汰から鈴木亮平を蹴り出す!久々の土屋太鳳、渾身の蹴り!

 

「お願いシマス!」って変態声で言われて「うん」って頷くときの見目麗しい美少女スマイルで落差を作っておくところからして期待は高まります。輝く笑顔、照明さん見事なお仕事です。

 

いつものファイティングポーズからビシッと右手を下すとこまではいつもと同じですが、今回は最初前に出している右足を後ろに下げるときにジャンプしているのでその勢いは倍増、まるで錦織圭の「エアK」ならぬ広げた両腕とボディーがT字を描く「エアT」当然TはTAOのTが炸裂し、このままいってしまうといつもよりかわいく上半身をくねらせてS字型に突き出した福士蒼汰の尻の仙骨が折れてしまうかもしれないのを心配したのか、蹴り上げる脚に合わせて上半身も回転させればさらに破壊力が増すのに、あえて振り上げた右腕を後ろに左腕は前にと蹴りとは逆の回転方向に回して上半身の勢いを止めているので(このとき逆に戻すときの左腕の残像が美しい円を描くのですが)今回は右足の蹴り出しの力だけ。これは太ももの力だけなので、ねじりはきちんとやっているものの、見た目の派手さほどのパワーはないはず。「おりゃあ!」「効くううう!」に騙されますけどね。

 

で、結局二人はどうなんのよというラストシーン、呼び止めといて言いたいことがあるならちゃんと明文化してよと言われたのになぜか珍しくリクエストに反するのがまるで暴走したPepperのようですが、明文化せずに壁ドンなんかやりようもない360°をきれいに見渡せて爽やかな風が通り抜ける丘の上での梅雨時なウェット感は皆無、というかそもそも何らかの感情がこもっているのかさえ不明なキスにおよんだあと、なにすんのって言ってるのはだからそれもいいけどちゃんと明文化してっていてるんだけどということはつまり好きだってちゃんと言ってっていってるのにキスというのは唇と唇がどうのこうのと言ってる福士蒼汰にそういうことを訊いてるんじゃないっ!とドスを効かせて手刀をきっと夏本番に向けて板チョコのように割れているだろう腹に捻じり込みながら言うときの幸せな水色をした空の円さ(まどかさと読みます)と雲と光と、最後に見えるふたりの、まるでライオンからCMが来そうなほどに輝くような白い歯、その笑顔さわやかっす天晴れっす。

 

最後に、えくぼな百田夏菜子の同級生(水族館ガールな松岡茉優も高校の同級生ですごいえくぼなんですけど実は)、家入レオ(彼女にはえくぼはないのです)の主題歌。いい曲ですね。「僕らにしか見えない光 どんな明日が待っていたって」ってそういえばずっと聞こえてました。いいフレーズです。だから同じ光が見える相手と歩いていくことがきっと大事なんです。恋の落とし穴であれ、人生の暗闇であれ、向こう側に見える光を求め続けてね。

 

www.youtube.com