Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

出演俳優さんたちの実年齢と景気循環の波から読み解く『ゆとりですがなにか』の今後の傾向と対策

クドカンの永遠のテーマですけど自分探しになってきました『ゆとりですがなにか』。

なんだか行く末がよくわからなくなってきましたので一度整理しましょう。

役柄上の年齢設定に捉われるとこのドラマの意味するところを見失ってしまいます。

そこで俳優さんたちの実年齢を見ます。そうすると一見不可解な登場人物たちの行動も、その世代に共通する行動規範や本能、価値観に素直に従っていることがわかるでしょう。

基本は西暦です。10年ごとに区切ります。

ゆとり世代は10年ごとに繰り返しています。 ゆとる世代と締める世代の順番です。

 

景気循環で言うと、ジュグラー循環です。

おさらいしておきますと景気の波には主に4種類あります。とはいえ50年以上勤める人もいないでしょうからコンドラチェフは関係ありませんが。

 

キチン循環      40か月周期 在庫変動

ジュグラー循環    10年周期  設備投資

クズネッツ循環    20年周期  建設需要

コンドラチェフ循環  50年周期  技術革新

 

設備投資をやっている間は人件費を削減しますから家計は厳しくなります。切り詰める中で育った子は愛情を注がれてはいるものの身の程も他者への思いやりもわきまえています。

 

一方で、設備投資が終わり、企業の業績が上向き、景気も上向くと、給料も上がります。家計に余裕が出ると、意識は外向きになります。すると、さっきとは逆になります。愛情も、身の程も、他者への思いやりも知らない。簡単に言うとこういうことになります。言っときますけどあくまで世代論ですからね。

 

さっきも言いましたが、ドラマ上の設定と、実年齢を混同していますが、それはちゃんとドラマを見ればわかります。見ましょう。というのは安藤サクラの口調です。それから、俳優さん自身ではなく、あくまで俳優さんたちが演じている役柄の性格分析ですから、そこも混同なきようにお願い致します。いわずもかなダヨ。

 

仕出し弁当屋のでんでん 1950年生まれ、66歳

息子を亡くした真野響子 1952年生まれ、64歳

母親の中田喜子     1953年生まれ、62歳

 

こちらのベテランなみなさん、高度経済成長期前ですが、うまく景気の谷を避けて生まれています。人情派ですが、人間臭さをさらけ出すことにもそれほど抵抗はありませんので、良くも悪くも信用しきれないところが愛嬌です。ですので、ストーリーを掻き回す役割です。

 

レンタルおじさん吉田鋼太郎 1959年生まれ、57歳(設定は1961年生まれ)

 

この人は戦後最長の岩戸景気のはじまりに生まれています。イケイケです。時代の波に乗っていますので、下の世代から突き上げられる以外は特に悩みはありません。ねずみ男のようなもので特に気にするほどではないですが、意外とストーリーのカギを握ります。何か大きく話が動くとしたらこの人のせいでしょう。

 

上司の手塚とおる    1962年生まれ、53歳

 

この人は岩戸景気オリンピック景気の間の後退局面に生まれています。苦労が顔に染みついていますし、顔を歪ませたら、いま日本ではこの人が第一人者。しかもそれをやりながらセリフもちゃんと言えますからね。時代劇ではさらに生きるのに。『真田丸』に出ないかな。

 

教頭の原扶貴子     1972年生まれ、44歳

兄の高橋洋       1973年生まれ、43歳

生徒の保護者の石橋ケイ 1978年生まれ、37歳

 

この人たちは第二次ベビーブーム以降の好景気に生まれています。かわいげはありますし、愛情深くもありますが、どこか無責任です。裏返しです。50年代生まれと共通する特徴です。

 

安藤サクラ 1986年生まれ、30歳(設定は1987年生まれ)

 

この人はバブル前夜の景気後退局面生まれ。バラ色の先の暗黒まで、ずっと未来が見えています。岡田将生のように、いまの自分しか見えていない男の子とは違います。だから、松坂桃李との温泉二人旅で岡田将生と別れたくなかったー!と叫ばせるのはどうなのでしょう。あそこはつぶやかせてもよかったのではというのがこの人の世代的なポジションからは。だってヒロインって言っても姉貴なところが新しんじゃないですかこのドラマ。

 

松坂桃李  1988年生まれ、27歳(設定は1987年生まれ)

岡田将生  1989年生まれ、26歳(設定は1987年生まれ)

柳楽優弥  1990年生まれ、26歳(設定は1987年生まれ)

 

 この3人はバブル真っ只中に生まれています。いちおうゆとり第一世代として括られているわけですがそれはマーケティングな話で、ドラマ上は実年齢順に三兄弟のようになってきました。堅実、別名、堅物、つまり童貞の長男、じたばたする次男、自由奔放で要領のいい三男。だから「ゆとり世代」ではなく、「兄弟模様」を描いている大家族ものなのですよ。昔懐かしいやつ。このドラマ。

 

太賀    1993年生まれ、23歳

吉岡里帆  1993年生まれ、23歳

島崎遥香  1994年生まれ、22歳

 

主演3人と実はそんなに変わらないんですが、こちらのネクスト3人はバブル崩壊後の厳しい時代に生まれています。彼らこそ「ゆとり世代」なんですね。みんなどこか受け売りな。でも要領がいいともいえるし、上の世代はその要領の良さを妬んでいるだけと言えなくもないですし。実際、彼らはここから大きく羽ばたいていくのでしょうから。

 

一方の不器用な岡田将生クドカンワールドでは自分を変えようとすることが崩壊の始まりなのに。自分なんか変えなくたって『重版出来!』の安田顕のように働き方を変えるだけでもいいのに、力の限り叫ばなくたって、つぶやく生き方だってあるというのに、どん底を知らなければまだそこは見えてこないのかなということで、まだまだ苦悩は次回へさらにその先へと続くのです。