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Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

春、爛漫と咲き誇りたい『重版出来!」の黒木華は松岡茉優のダサいTシャツのしわに色気を学ぶべきか否か?

なんでしょう今日のこのいい天気は。『重版出来!』第4話にはきょう東京ビッグサイトで開催のリアルな同人誌イベントがそっくりそのまま出てきています。

 

F:ID:babar1970:20160505142754j:平野

 

爛漫って漫画にかけているわけでなく、というかかかってはいるんですけど、もともと漫画の漫なんですね。キャッチコピーもすばらしいポスターですね。

 

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対照的な漫画家の卵二人が登場しました。

 

語るべき物語も語り口のセンスもありすぎるくらいあるけど肝心の絵が下手な永山絢斗は瑛太の弟。

きれいな線や印象的なシーンは描けるけど話の流れが作れない高月彩良は同じように劇画のような顔で名前も似てるけど高良健吾とは関係ない。

 

永山絢斗は「上手い絵が描きたいんじゃない。面白いマンガが描きたいんです」とわかりやすく言うようなキャラ。

 

高月彩良はそんな永山絢斗にこう言われます。

 

「ネームで悩むってどういうことなんですか?

頭の中に流れる映像をそのままネームにすればいいんじゃないですか。

どんどんどんどん流れていって描くのが追いつかなくってもどかしいんです。

漫画家ってみんなそうじゃ・・・そうなんじゃ、ないんですか」

 

楽譜を書くのが下手なモーツァルトみたいなことですかね。漫画家ってみんなそうなんですかね?そうでもない気がするけど。

 

ということで、Eテレの浦沢直樹プロデュース『漫勉』の古屋兎丸の回を見る。浦沢直樹によると、

 

漫画家って自分の中にプロデューサーがいて監督がいて脚本いてというところのその先に絵描きがいる

一番下っ端というか

「えっ これ描くんすか」って自分の中の絵描きは「何を思いついてんだ」って

 

だそうで、だからみんな漫画家はいつまでもうまくなりたいって思っているし、ずっとそう思いながら死ぬんだろうなっていうのが番組の締めでした。やっぱりそうなんですね。描きたいイメージに追いつかないっていう。だとすると、みんな描くのは結構つらいストレスが溜まる作業で、漫画描くのがひたすら楽しいっていうのはアマチュアの間だけなのかということにもなるのかもしれません。

 

重版出来!』でも永山絢斗がバイト先で、うまく描けなかった丸が窓ガラスにちゃんと描けたじゃんというところで終わりますが、これは苦しみの始まりかもしれないわけで、それは無邪気な幸せな時間に終わりを打つための句読点かもしれないわけで、そういう意味では深みのある名シーンだったのですね。

 

古屋兎丸も丸を描く定規を使っていました。わざと荒い線を描いたりする作品もありますし、なんとなくつながった感ですが古屋兎丸さん、変わったキャリアで、多摩美術大学では演劇部、さらに暗黒舞踏にも傾倒していたことがあり、その後、高校の美術教師をやりながらアート作品を発表したりもしていましたが、なんか違うな、あそうだ小さいころ漫画描くの好きだったと漫画の世界に戻ったそうです。

 

たとえばひとつのカットの中に「僕を抱きしめて」の吹き出しが5つもある、これは演劇的であると説明されています。藤原さくらの前回の『ラヴソング』での全く同じセリフの言い方の繰り返しはこういうことだったのかもしれないですね。つまり漫画的な効果を狙ったと。

 

他にも漫画の描き方と演技ってどこか関係があるのか見ていきましょう。

 

要所要所を決めていくんですね

目尻の位置 目頭の位置 口角の位置とか

簡単にいうと「点で打って そこを結んでいる」という

そんな感じかもしれませんね

表情を描くってどういうことなんだろうっていまだに悩んでますからね

古屋兎丸

 

これなんかもう口角が上がってすらいる

そうすると少し「魂の叫び」みたいに見えてくる

そういうのは説明できない

浦沢直樹

 

そういえば『ラヴソング』での藤原さくらの演技は、台本に書いてあるセリフとは別に、つまり主旋律とは別に、副旋律のリズムを作っていて、表情とか手の動きとかで音符みたいに点を打ってそれをつなげている気がしますね。彼女の演技を見ていると、ところどろでこの子なんでこんな動きしているんだろうと思いますが、だから下手とか言う人もいるんですが、それはあまり興味のない人が見たときの見方で、相手役の福山雅治のセリフを無視して彼女の動きだけを見ていると、別の感情の流れが浮かんでくるんですよね。それって、漫画のコマ割りに近い気がするんですが、こういうことをする子ってほかにちょっと思いつかないです。

 

それって台本を真面目に読んでこのセリフはどういう感情から出てくるのかばかりを考えてると逆立ちしても見えてこないんじゃないですかね。台本を行間も含めて楽譜みたいに読んでいると漫画のような読み方になってくるという。だから何回か見直すとまた違ったものが見えてくるという。あれ、『ラヴソング』の話じゃなかったでしたね。ずっとあの演技は何だろうと考えているとついつい。

 

 『漫勉』では、裸の女の子よりも服を着た女性の胸のしわを描く喜びのフェティシズム

 

しわを描いてる時が一番楽しいんじゃないかなって思うぐらいしわが好きなんですよね

 

とか言いながら、Tシャツの上にバッグのストラップをかけたときにできるしわについて語られますが、古屋兎丸は理想のおっぱいを探す部活動、πクラブについての漫画も描いていて、さすが元高校教師だけに、部活とかへのこだわりが感じられ、広瀬すず百人一首に続いて来年にはチアリーダー部と部活動全開ですが、『ちはやふる』では松岡茉優がダサいTシャツにたすぎがけして階段を上がってくる絶対的女王というシーンがあったので要チェックを。

 

漫画家が偏愛する服のしわってどこがいいのか、それは止めてみないとわかりづらいし、動画は全部映ってしまいますから、そういうフェティシズムはファッションショーでもないかぎりふつう動画では出ないんですが、『ちはやふる』の松岡茉優のTシャツはこのしわがきれいに出ていました。

 

広瀬すずのTシャツと比べるとその差は歴然です。たぶん素材の選び方です。広瀬すずの着ているようなちょっと厚めの生地ではなく、あえて安っぽいしまむらみたいな素材のほうがしわはきれいに出ます。下手をすると妙にエロチックになるところですが、松岡茉優の頑張ってもどうしても三枚目感と変なキャラ絵のおかげでうまい具合にぎこちなくなっているのでそのフェティシズムは潜在意識にしか残りませんが見事。部活ってやっぱりTシャツあってこそですね。

 

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 『重版出来!』の黒木華は体育会系出身なのにしわが出にくいカーデガンとかセーターとかが多いのはどうなんでしょう。Tシャツは荒川良々担当みたいになっていますが、黒木華ももっとTシャツにたすき掛けとかもあってもいいのでは。話はおもしろくなってきたので、あとは映像に色気がほしいところですよね。そうでなくてもやたらとおっさんばかりで男臭いですし。

 

黒木華はこちらの映画にも出てたんですね。オダギリジョーとは1シーンだけでしたが。三浦しをんの原作は本屋大賞です。辞書ほど重版する本もないでしょうけれど、辞書の編集部に比べれば漫画雑誌の編集部のほうが楽しそうです。ピース又吉がチョイ役で出ています。彼がデザインした辞書の装丁がリアップみたいです。言葉だって生え変わるという意味かもしれません。宮﨑あおいは辞書が出来上がるまでに髪が短くなります。髪も生え変わります。秋にはフジテレビで深夜アニメ化されるそうです。映画だって生え変わります。

 

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宮﨑あおいといえば、この映画が来週公開です。こちらもベストセラー原作。スタイリストも同じですし、猫が毛布にくるまっているところも似ていますし、何かが消えないようにって頑張っている人たちというところもたぶん。

 

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