読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

「君のハートにZQN(ぞきゅん)どきゅん💛」と照れる有村架純を見逃した君もまだ史上最強の猫パンチが見られるぞ『アイアムアヒーロー』

映画やドラマ、読書、音楽、デザインとか

大泉洋が銃を構えているシーンをあちこちで見るわりに一体いつ撃つんだよって焦らし加減が秀逸だった映画『アイアムアヒーロー』、『99.9』を差し置いて見てきました。どうせ自分が見なくても視聴率は0.1%もアップできないんだし、検挙率も100にはならないし。コナンドラえもんしんちゃんとアニメヒーローたちが大活躍な中でR15ながら孤軍奮闘な実写版大泉洋に清き一票を。

 

土曜日の『王様のブランチ』には大泉洋長澤まさみ有村架純というゴージャスすぎる共演陣を連れての登場、VTRの振りで、3人がピストルの構えで、

 

大泉洋 「君のハートにZQN」

(ぞきゅんと発音する。映画に出てくるゾンビのこと。噛みつかれると感染して自分もゾンビになる。頭を吹き飛ばすのがベスト。そしてぞきゅんというときの大泉洋はふくれっ面がいくら同じ類人猿だからって鼻の穴が正面から完璧に左右対称なV字型でゴリラにそっくりなのがもう神に愛されしコメディアン以外の何ものでもないしやっぱりヒーローだというのは間違いなのでは)

 

長澤まさみ有村架純 「どきゅん💛」

(と言いながらのふくれっ面対決は笑顔が弾けた有村架純の圧勝かと思われたが真田丸の着物でストレス気味のセクシー担当長澤まさみも本領発揮なへそ出しで引き分けに持ち込むという名勝負。やっぱりルパン三世の実写版は大泉洋ルパンと長澤まさみ峰不二子だったなと改めて思いつつこれってまさか流行語大賞狙い?)

 

これだけでは済まない『王様のブランチ』、有村架純ファンにとっての殿堂入りを決定づけたのは、長澤まさみに「架純ちゃんはほんとに軽いんで、ずっとおんぶしていたかったです」と言われ、思いっきり赤面してうつむきながら照れる横顔アップ。永久保存な表情を逃さぬあたり、さすがブランチ抜け目ない。大泉洋が横で「契約交わすの?」「契約交わすの?」って二回も言ってる。まるでZQNだよ、噛まれたか。

 

映画の中でも架純ちゃんの笑顔はゾンビを吹き飛ばすほどの輝きでこれがなかったらただのホラーですからね。予告編よりも特報2が映画のノリに近いのでこちらを。とにかく写真は大泉洋なのね、わかりましたよ。ハリウッド映画なら元オリンピック選手なんだろうけど、彼はただの漫画家アシスタントですからね、世も世ならふつうの変な人ですからね。

 

www.youtube.com

 

片瀬那奈のゾンビのヨガマスター的アクロバチックな動きも見どころですが、大泉洋は前半なかなか撃たない分、とにかく走るんだけど、大泉洋の上下動の大きい、走り方としては身長の高すぎる外国人が走るような感じで、それがなぜか絵になってしまうのもポイント。その他大勢のエキストラとは明らかに動きが違う。ヒーローかどうかは知らないですがいちおうスターですから。

 

大泉洋が何度も強調していたけど、一人の男の成長を描くだけの単純な映画だといわれれば、確かにそうで、しかし15年前に新人漫画家賞をもらった時のトロフィーが最後にどうなるかの顛末はあまりにハードボイルドに苦く、心に刺さる。侮ってはいけない、この映画。

 

しかし。原作に合わせてストレートパーマをかけたのにヒステリックグラマーのキャップをかぶるとカールしてないと似合わないというので撮影が大変だったという大泉洋はバラエティーに出るにも女優さん並みにメイクに1時間かけると暴露されるわエステ行ってフェイシャルケアするなどとカミングアウトするわ飛行機での移動に2席分の座席が必要な巨体の女性の脂ぎった腹に押しつぶされそうになって死ぬかと思ったと愚痴もたらたらで言うことがいちいちわたし女優よ!的で長澤まさみのほうがよほどヒーローっぽい。

 

けど、大泉洋がきっと一番好きなセリフは、「ひでおって普通のひでおです」ってさりげないセリフに違いない。そういうことなんです、一言で言うと、この映画の言いたいことは。

 

公式映画原作本の鼎談で大泉洋は仕事の上ではとんとん拍子でお金の苦労もなく来ているのでしがない漫画家のアシスタントの気持ちよりは片桐仁演じる売れっ子漫画家中田コロリの気持ちのほうが共感できるかもしれないと正直に告白しているあたりが『重版出来!』が一生懸命描いている漫画家の苦労なんて吹き飛ばす感じで心地よい。しかもその漫画、浅野いにおが描いているんだぞ。それも説得力。

 

乗ってるタクシーがどれだけ高速回転しようが大泉洋有村架純は傷一つ負わないあたりはだって漫画でしょ!っていう天晴れな開き直りで、どうでもいいような細かいことへの執着心と両極端に振り切ってる。この映画、好き嫌いは分かれるでしょうけど、大泉洋の成長物語なんか見たくもねえという方も、セクシー要素の全くない長澤まさみが見たいかどうかは別にして、また想像を超える進化を遂げた有村架純の新境地が見られるのでご心配なく。今週末に始まるGW、昆虫オタク的な『テラフォーマーズ』と迷ったらおススメはこっち。

 

長澤まさみファンという方には、こういうのもあるみたいです。看護師です。『アイアムアヒロイン』です。有村架純のJKと合わせて、あまりにも分かりやすい妄想です。

 

www.youtube.com

 

そういえば、さっき車で、脇からいきなり飛び出してきた猫が運転席真横、右の視界の真下に入ってハンドルを一瞬切ったが、後輪に感触はなかった。轢かずにすんだようだ。だもんだから映画がなんとなく現実に侵入する感覚がリアルに繋がってへんな感じ。

 

体感的には車が前に進むスピードより猫が飛び込むスピードのほうが速く、銃の弾が飛ぶスピードよりもZQNが襲い掛かるスピードのほうが速いのだろう。身体感覚というのはそのようなものであり、『アイ アム ア ヒーロー』のように半角スペースが開いていなくても『アイアムアヒーロー』と読めた時の直感を信じなければもう手遅れだというようなもの。

 

原作の花沢健吾は、さっきも書いた映画公式原作本の鼎談によると、極端な妄想癖があって、怖がりで、小さいころから、「視界の若干外ぐらいに何かがいる」のを想像したりするらしい。

 

視界の外側を想像するちからが漫画で、視界の中にリアルに入ってくるものを受け止めて、大切なものを守るために立ち向かう勇気が現実で、それが漫画的妄想と現実的覚悟のせめぎ合いだし。やっぱりどっちも大事だし。