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Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

『家族ノカタチ』も『99.9』も日曜劇場の数字への執念が半端ない

映画やドラマ、読書、音楽、デザインとか

下町ロケット』では阿部寛演じる佃製作所社長は追いつめられるととにかくボウリングでしたが『真田丸』は碁でしょうか。今週の題は「妙手」。草刈正雄演じる真田昌幸は合戦の最中、のんびりと碁を打っていました。そのまんまどっちも陣取り合戦だし。ビジネスであれ戦国であれゲームになぞらえたくなるは脚本家の常。

 

碁と言えば、googleの開発した人工知能が世界最強囲碁棋士の一人に3連勝したばかり。たまたまとはいえ、三谷幸喜はほくそ笑んでることでしょう。俺はまだ、持ってるなってか。大してヒットしなかった『清州会議』の弔い合戦でしょうに。

 

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真田丸』もやたらと会議のシーンが多いのであるが、そういう意味でビジネスマンも楽しいのであろうが、実は家族の話で、堺雅人を中心に父、兄、叔父、ばあさま、母は毎週出てくるし、姉も死んだと思わせて生きてるし、黒木華との間に赤ちゃんもできるし、要は「真田家」の話だけど、家と言えば、その15分後に始まるもう一つの家の話は5つ隣のチャンネルのTBS「家族ノカタチ」。のまでノ。

 

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公式ページで出演者がみんなうかんむりを持っているんだけど、みんな2画目のカタチが違う。家族の意味ってみんなそれぞれ違うけど、みんな持ってるんだよねっていう。うかんむり自体が家を意味していて、どこから来ているかというと家を覆う屋根の形から来ているらしい。香取慎吾上野樹里が住むタワーマンションに屋根はないけど、タイトルバックでうかんむりが『デスノート』の悪魔みたいにシューって降りてくるのが不気味。みんな東京に出てきて逃げ切ったつもりでいても結局「家」に縛られているってネガティブな意味を象徴してるのかと思ったら、そうよね、このスポンサーが並ぶ日曜劇場でそんな話があるわけないじゃないか。

 

西田敏行演じる香取慎吾のお父さんのガンはすでにステージ4。友人の医師の森本レオは名ナレーターとしても知られるが「フォー」って言えないみたいで「ステージホ~」になってるが、ここはスルーしなければいけない。ちょっとおっちょこちょいな西田敏行の若すぎる奥さん役の水野美紀がすぐに取り乱さないのもこの後の話の流れ上、スルーしなければならない。たぶん鈍すぎてすぐに理解できなかったという辻褄だろうけど、そうではなく、香取君に持っていかなければ話がとっ散らかるのだ。

 

「笑顔は心の鎧だ。本当の気持ちを隠してくれる。怯えも動揺も怒りもほとんどの感情はこれで隠せる。そう、笑顔を作ることで」

 

という名セリフをそのために香取君に言わせたのだから。

 

そして、

 

「人間誰しも一度は死ぬんだしさ」

 

と激やせの西田敏行に誰にどう思われようが言わせたのだから。

 

だからって2回死ぬ人もいないけど、「死ぬってどういうこと?」って戦国武将のような名前を持つ美少年すぎる髙田彪我(たかだ・ひょうが)くんに答えて、落ち葉がまた木の栄養になることで輪廻を語る西田敏行の話よりもTシャツに書かれた「心配すな なんとかなる」の文字と、彪我くんのTシャツのT&Cの陰陽のロゴが意味ありげだが、森本レオ香取慎吾の喫茶店のシーンも螺旋越しなのは偶然か?螺旋って蛇とか、つまりは生命力とか、そういう象徴だよね、ケルト神話とか日本の神話でも。

 

風吹ジュン(恋する役を演じさせるとやっぱりかつてなくかわいい)の対照的に生命力溢れる鮮やかな黄色いセーターが吉田羊有村架純もそうだしトレンドなのもスルーしてCMに入る。

 

最長5年間、ニッセイの5つ星。

 

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「みらいのカタチ」が正解で「未来ノカタチ」ではないので念のため。「家族ノカタチ」だけ考えていてもダメですよってことですね。お空のお星になっちゃう前にってことですか?

 

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「新ー5才肌。」が正解。「-5歳肌」では字面的に貫禄が出過ぎるので。『東京ラブストーリー』世代には鈴木保奈美のいまは戦国武将みたいで上杉謙信が女だったらきっとこんな感じだったんだろうなと思わせるくらい若干貫禄出過ぎなんだけど、そこもスルーです。

 

東芝は鉄道ソリューションで消費電力を39%削減しつつ、見やすいユニバーサルデザインの社内案内表示の駅名は阪急電車の「十三」と「三国」で、39=13×3。しかし映像はつまらないのでパスして、花王トイレマジックリンアロマでは奥さんのTシャツに15。

 

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平田薫さんという方で誕生日が12月15日のようですがそれ以外に15の手掛かりは不明。発売したのが2015年?まさか。平岡祐太が「しただけなのに」ってどうなのって思ってたら着物姿の本木雅弘宮沢りえが桜の木の下でユーミンを歌うまさかのここでも『信長協奏曲』的なお前もか!時代は一体いつだ、いつなんだ?!

 

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いくら大女優になっても歌は・・・というところがかわいいですが、四季で変わる伊右衛門ということで強いて言えば4で、15まで来た数字すごろくは一旦戻る。

 

しかし!

 

旬なる有村架純のジェットパワーで東芝のtransfer jetって何かよくわからないけど、マネージャーさんが本物なのかも知らないけど、 16ギガのSDカード登場で4倍の16までジャンプアップ。

 

そしてこの勢いで、2020 東京五輪を応援する日本生命で再び「5年後の自分は、いまより強い。」。ゆずの「ひとりじゃない ひとりじゃない」の歌声が響く。

 

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そして、ドラマに戻った瞬間に・・・

 

田中圭 「おれ、5年ドイツにいたじゃないですか。その間に父親が死んだんです」

 

とまあ、『下町ロケット』を彷彿とさせる見事なまでのCMとドラマ本編の怒涛の連携。ぐうの音も出ないです。

 

そしてそのまま真っ直ぐすぎる恋愛模様に突入です。

 

香取慎吾「(俺は上野樹里のことが)好きなのかな?」

田中圭 「それ、(別れた上野樹里が今も好きな)俺に聞く?」

 

もうたまりません。

 

上野樹里「しんどくなったら、あたしに言えって、言いに来た。」 

 

このセリフの「言い切り」にしびれます。「言いに来たの」じゃだめなんです。「の」はいらない。余計なんです。そういう余分な感情を込めた言い方は。それじゃあ香取慎吾は落ちないです。逆に言えばこの「言い切り」で既にかたはついているんです。

 

香取慎吾「おれはどうしたらいいのかわからなくなってた。以上」

 

その「言い切り」に照らし合うように「以上」です。これは、『いつ恋』の高良健吾有村架純が延々やっているのと同じように、愛を語らずに愛を語っているのです。

 

「ここには誰もいないんだしさ。そんなに無理して笑わなくたって」

 

この瞬間、いろいろと傷ついたはずのSMAPの一員、香取君に視聴者が思いを寄せる(©土屋太鳳)に違いないです。少なくともファンは心の琴線乱れ打ち状態です。

 

セリフだけではなく映像的にも出色。

 

橋の灯りが水面に映り織り成す何本もの縦の光を背景に、離れてまっすぐに立つ二人の姿が相似形を成しながら、これはもう寄り添うだろうことを映像的に予告し、そして、やはりそうなるよね的に重なり合っていくシルエット。

 

そしてまた少し冷静なコメントで締めて、次回へ少し不安感を残す完璧な仕上げ。

 

「鎧を外せたとき心は軽くなる。重い鎧を一瞬でも外せれば、必要なとき笑顔をまた作ることもできるだろう」

 

あ、まだ鎧は外せていないんだ。束の間だったんだ。まだ仮面の笑顔を作るんだ・・・的な。このドラマはだから香取君じゃなきゃダメだったのですよ。分かってない人も多かったようですが、ここでしっかりリベンジしてきましたね。そんな生半可な覚悟で仕事してませんよSMAPだって、日曜劇場だって。

 

鎧と言えば、真田家の宿敵の一つ、北条家の家紋は見事な▲だらけ。北条時政江の島弁財天に参詣した時、謎の女が現れ、前世で66部の法華経を写し、66国に奉納したことを称え、大蛇となって海へ消える際に、3つの鱗を残したという故事に由来するそう。66÷22=3か。

 

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という話を聞くと、上野樹里松潤と主演したこの映画では江の島でのある奇跡がテーマなのですが、ネタバレになるので言えないけど、この時の上野樹里はマジヤバいほどかわいい。

 

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そして、日曜劇場の凄さはここで終わらない。その松潤が主演、この枠の主の一人香川照之と、前髪揃えて美女度を上げてきた榮倉奈々の強力な面々で次のクールは『99.9』。「100人いれば100通りの真実がある」って堺雅人が『リーガルハイ』でも言ってたけど、「無実の証明ができる可能性0.01%」をひっくり返す天才弁護士として松潤がキムタクばりに胸のすく大活躍か?海外では「信頼」「真実」を象徴する色でもある青のグラデーションで作られた映像が、100通りの真実を表し、『50 shades of grey』のようなトレンディーさも兼ね備えた鉄壁のマーケティング。あとは誰がフォーナインズの眼鏡かけて出てくるかな。『家族ノカタチ』が『下町ロケット』の終盤で出してきたスポットCMも若い男女のアンケートの数字ものだったし、この数字への徹底したこだわりが大ヒットを生むのだ。時々ね。それもまた確率論の世界。