こっかいでぼくらのことばはおおすぎるということになった。
おおすぎるからへんなことばかりいうんだということになった。
せいじかのやつらはいみのあることをいっているようでなにもいってないことにできるようにやたらとむだなごいをもっているくせに。
だってことばをしらなければせいふをひはんしたりすることもできないから。
だからつかわないことばはわすれてしまうようなくすりをのむことをぎむづけられた。
つかわないとへっていくからとおもってあせるとぎゃくにひどくわすれるようになることがわかる。
だいじなことばこそそれほどいつもはつかわないものなのにだいじにとっておくということができなくなってしまう。
どんどんへっていく。ぼくたちのことばが。ぼくたちのかんがえやだいじなおもいをつたえることばが。
きみをあいしているということもそのうちにいえなくなるんだ。
でもつかわないことばをぼくたちはおぼえていることができるのだろうか。
あいしているということばをつかわないのにあいしているということのいみをぼくたちはいつまでおぼえているのだろうか。
もうなにもいえなくなった。
ぼくはきみのことをいつまでおぼえていられるのだろうか。