Wakeupalicedear!

Shortest stories

おとぎ話にダークな作品が多い理由

おとぎ話には残酷な話が多い。

世界がいかに残酷なところか、子供たちに教えて、準備させておくためだ。

子どもたちは残酷な目に遭うことが多いから。

無事に生き延びることができた子供たちは、大人になり、世界がいかに残酷だったかを忘れる。

だから大人たちは子供たちに残酷な話を平気で読み聞かせる。

そして純粋無垢な子供たちは残酷な怪物に変貌する。

なのに子供は生まれつき残酷な生き物だと決めつける。

読み聞かせをしていないのにあなたの子供が残酷な目を見せることがあるなら、それは、

あなたたちの日常が残酷なおとぎ話であるということであり、

残酷な世界を創りだす張本人が気づいていないだけで、

この無邪気でダークな世界は、親そのものであるのに、

子供は親を愛し、この世界を憎む。