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奇妙な猿を掴まえろ

人間は、手が発達して、ものをつかむことができるようになり、枝を握り、食物をつかみ、火を起こし、石器を作ることができるようになり、目と手が複雑に連動するようになり、脳が急速に発達し、言語が生まれる素地を作ったと言われています。だから、猿の足が発達し、足の指が伸びて、手と同じように、ものを複雑に操作することができるようになれば、猿は人間を超えるかもしれません。手と足の同時並列で物事を考えられるようになるからです。その場合、足の情報は体のどの部分が処理するかというと、脊髄のどこがが異常発達するかもしれません。足の指が妙に長い猿や、腰の辺りに巨大な瘤ができている猿がいれば、要注意です。掴むという漢字が手偏ではなく、足偏にならないうちに。