2014-09-30 寿命切れ ナンセンス 彼女は駅のホームに並ぶ人々を見つめていた。 ひとりずつ胸の上に残り寿命がデジタル表示されていた。 かわいそうにあのひともうすぐ死ぬんだわ。 それでも最近は気にならなくなっていた。 どうせ他人だし。どうせみんないつか死ぬんだし。 自分の残り寿命が見えないのは不幸中の幸いかも。 だってそんなの見えちゃったら、私、正気でいられるかわかんな