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Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

鉛筆の芯

書くということ

何かわからない理由で投獄された。

多分、もう出られない。
 
独房だ。
鉛筆が一本、目の前の床に転がっている。
先はこれ以上ないほど、鋭く尖っている。
 
私は作家だから、三つの選択肢がある。
 
小説を書くこと。
ただし、鉛筆の芯が尽きるまでだ。
長編は無理だろう。
最後の方は駆け足にならざるをえないだろう。
焦れば焦るほど芯はあっという間に減ってゆくのだ。
まさに人生そのものだ。
 
両目を刺すこと。
何もない独房で目が見えることは絶望を深めるだけだが、
何もない独房で目が見えないことは現実から離脱することを助ける。
小説家である苦しみを味わい続けることもない。
 
最後の選択肢は、喉を刺すことである。