Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

あいつのプレー

 

あいつのプレーは本当に予測不能だよ。
新聞に書いてあったが、司令塔のポジションなのに、味方にも何を考えているか全くわからないらしい。
考え方にパターンというものが一切ないらしいんだ。
それで、なるほどな、と思ったよ。
たとえば、ヒッチコックの映画では、犯罪を犯す側、あるいは狙われる側の考え方の癖が描かれている。それが引き金になって危機に陥るんだ。
たとえば、囲碁や将棋、チェスでもそうだ。どんな指し手にも癖がある。
そこが相手にとってみれば狙い目なんだ。
その、考え方の癖がないとなれば、予測ができない。防ぐことができないんだ。
しかもあいつは、どこを見ているのかもわからない。目が昆虫なみの複眼なのか?
後方の見えないはずの選手やボールの動きもまるで見えているかのようだし、
目の前の相手のわずかな重心移動や首の角度、眼球の動きから予測して、相手の裏をつく動きをみせる。
敵は気がつけばあいつに背中を向けているというわけだ。
それでは身の防ぎようがない。ああいう相手とは対峙したくないね。
ナイフでも持たせればおしまいだ。
気が付いたときには背中にナイフが刺さっているだろうよ。
そういえば、あの連続通り魔刺殺事件は、まだ手がかりなしか?
 
犯行状況がバラバラで、あいかわらずパターンが読めないんです。
被害者が不意を突かれるように背中を刺されているということ以外には。