Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

私の英会話人生

彼とは英会話教室で出会いました。
私はほんとに英語が本気で身につけたかったの。
英語でさんざん恥かいたし、悔しい思いもしたし、
命を売っても英会話力、欲しかったの。
神様が一個だけ夢をかなえてくれるって言うなら、
迷う余地なし。一切なし。
悪魔でもいい。どっちでも。
そんなときに彼が私の人生に現れたの。
あなたの気持ち、すごくわかります。
絶対かなえたいです。
あなたの夢は、ぼくの夢。
あなたの輝く未来は、ぼくの輝く未来。
ぼくを信じて。
ぼくの言うことを信じて。
ぼくの全てを信じて。
その瞬間から彼は24時間べったり私のそばにいるの。
日本語を話してはいけない、日本語で考えてはいけない、
お仕事、大切、わかります、外国住めない、だから絶対。
私の会社に派遣されて翻訳の仕事してるけど常に私の視界から去らないの。
今はとってもいい環境すごい理想的環境、続けるの、必要。
一年は二年になるし、二年は三年になる。時は間断なく流れるから、ずっと隣にいればずっと一緒に生きることになるの人生って。そうよね?
彼はずっといたの。私が死ぬまで。ずっと私の隣で英語を話してた。私も話させられた。会話力は継続が大事。会話が命。
で、たったそれだけの人生だったの。
「いっぱい話しできたんでしょ御主人と?よかったじゃん」
そんなふうに慰めてくれる友達の能天気さには喉元まで胃液がこみ上げる。だってまったく中身のない会話よ。今日は何をしましたか?あなたの人生における目標は何ですか?それが生きていくために必要な心のこもった言葉だというの?
私は何のために命までかけて英語を身につけたかったのかなんてもう忘れたわ。実際命かけちゃったけど。

もうどうでもいい。彼のことも、この人生も忘れたい。