Wakeupalicedear!

最近はほとんどドラマの感想なんだけど、ほんとは短い小説を書くためなんだけど。

自分探し

ゴリラの住む鬱蒼とした森に

人間の感情の源流を辿っていくと、ある原風景に到達するとしたら。 穏やかな幸福ならば、アフリカ、ゴリラの住む鬱蒼とした森かもしれないし、 凍えるような寂しさならば、アイスランドの荒涼とした海辺の岩場かもしれない。 そんな原風景を探す旅に出たとし…

どんどん脱いでいく「わたし」

会社のわたし。 通勤中のわたし。 自宅のわたし。 ジムのわたし。 ともだちとおしゃべり中のわたし。 彼氏とのわたし。 ひとりコンビニのわたし。 一枚ずつレイヤーを脱いでいって、一日の最後に、本当のわたしになる・・・いつもは。 でも、どうしよう。 き…

わたしがしたいこと。わたしができること。

わたしはずっとこの世に生まれてこなければよかったと思ってきたの。 「たまたま生まれちゃっただけよ、あなたなんか」 いつもそう言われてきたから。 欲しいものは何だって買ってもらえたし、 どんなわがままだって許されたわ。 でもだからって愛されてるっ…

Mirror twins/ Vanishing twins -双子三部作完結編-

ぼくは物心ついたころから眼鏡をかけている。 そこにはもう一人のぼくの姿が映し出されている。 その姿の真似をすることでぼくは成長してきた。 その姿はぼくと左右が反対になっている。 ちょうど鏡に映る姿のように。 ダンスの振付師が左右逆に踊ってくれる…

ずっっとかくれんぼ

五才のわたしがずっっとかくれんぼしたまま出てこない。 だから私は心のどこにも幼さを持っていない。 仕事で疲れてうちに帰ってきて、 電気をつける気力もない重たい夜に、 玄関のドアに身体を預けたまま もう出てきてもいいんだよって 小さい声で言ってみ…

A City Inside Me

ぼくの中に街があって人がいっぱい住んでいるでもテロが起きた治安維持法が発令されて、テログループと政府との間で血みどろの戦闘だぼくは疲れた劇薬を飲んでやるぼくの中の街に住んでいるものは、全員皆殺しだ

長谷川翔平の活動休止宣言(全文)

長谷川幹恵さま ママ、長い間ありがとうございました。 本日をもって長谷川翔平としての活動は休止させていただきます。 なお、明日からは一個人に戻り、今後の活動の方向性を見つめ直していきたいと考えております。 活動休止の理由については、まだ明かす…

ストレス依存症

僕はストレスがないと生きていけません。ぼーっとしていると生命の危機を感じてパニックになってしまうのです。いえ、それは嘘です。ぼーっとしていること自体がストレスになるので、それはストレスフリーな危機的状況ではありません。ストレスフルな仕事を…

本当の自分

「つまり君の中に小さい君がいて、君を操縦しているというわけだね」 「ええ、でも一人じゃないですけど。せぇの!パッ」 少年の左右の耳から一人ずつ、口からは三人顔を出した。 「5人なの?」 「まだいるけど、一度には出れない」 「ちょっとみんな、出て…

羊たちの喧騒

一つの人格はモノラルで深みにかける・・・二つの人格はステレオで別モノを無理やり合わせている印象・・・五つの人格にしてはじめて立体的に人物像が浮かび上がる・・・ 彼らはFBIのプロファイリング捜査で使われていた手法を元に、犯罪者の隠れた人格を5.1…

落語の天才

「いやあ、あいつはホントに天才だよな。 あれだけの人物を完璧に演じ分けるんだからな」 「いや、それは、天才というより・・・」 「10人?15人?おれなんか途中から頭の中がこんがらがってきたぞ」 「いや、ある意味、こんがらがってるんですがね」 「…

では、ブリーフィング通りに

「お嬢様、ブリーフィングの時間です」 といって毎朝起こされる。 昨日まで私が何をしていたか、誰なのか、ぜんぜん思い出せない。 そういう病気なんだと聞かされたことがあるけど、 めんどくさいので、もう聞かない。 たぶん違うと思う。 でも今日、私のや…

ドッペルゲンガー再考

自分とそっくりな人間に会うと、 相手が死ぬんですか? 自分が死ぬんですか? 双子とか三つ子とか、 身近にそっくりな人間がいる場合も同じですか? 双子のドッペルゲンガーと会ってもやっぱり自分と同じだから、 極めてドッペルゲンガー的な状況ですけど、 …

わたしのカラダ

ウォークイン・クローゼットを開けると、 ずーっと向こうまで、 いっぱいの「からだ」がハンガーにかけられて、 バーにずらっとぶらさがってる。 ちょっと背が低めでコケティッシュなかんじとか、 すらっとスレンダーなモデルタイプとか、 出るとこ出過ぎな…

僕が僕であるために

僕は人前でどう振舞ったらいいのか、よくわからないのです。 人間だれしも、いろんな人間関係とか会社の中で求められる役割とか誰かに愛されている性格とかイメージとかを演じきらなければならないじゃないじゃないですか。ひどい奴だと思われてたら急にいい…

立体的になっている人へ

最近、ジョギングしてます。 コンタクトしてるのに、風が強い日で、サングラスが見当たらなかったので、 何でもいいやと思って、その辺にあった映画館用の3D眼鏡をかけて出ました。 しばらく走ると、100人に一人ぐらい、立体的に見える人がいるんです。 …

消えることのないタイムライン

ぼくはもう20代後半だというのに童顔のせいで高校生役がまわってきた。甘酸っぱい青春ものだ。しかもかなりメジャーな役者が揃う期待作だ。失敗するわけにはいかない。それなりに大人の恋愛もしてきた。最後には腐臭のするような最悪なのも。なのに今さら…

転職ナビな人生

ウソでしょ、この人生そのものが転職シミュレーションって。単に仕事を変えたくて、どんな感じになるかシミュレートしたいだけなら、何も赤ん坊からやらなくていいし、プライベートとかもいらないでしょ。なんで人生丸ごとそのままやんなくちゃいけないわけ…

4つの眠り

私の場合、眠るということは普通と少し違います。眠ると、少しだけ違う人生にスライドします。眠らないわけにはいかないので仕方ありません。くどいですが、少しだけ違うのであって、それはつまりほとんど同じだということなのです。どうやら、4つの世界を…

確かめなくてもわかることは確かめてもわからないからやめたほうがいいそれは

朝起きた時に、あれ、いまいつ?ここどこだっけ?と思っても、 記憶喪失になっても、自分が誰だかわからなくなったとしても、 これが自分である、という意識はなくならないですよね。 鏡を見て、自分の顔だと確かめなくても、わかりますよね。 でも、なんで…

だってズボンはきたいんだもん

「ママ、どうして男の子はスカートをはかなきゃいけないの?ぼくはズボンがはきたいんだ」 「だめよ、だってズボンは女の子のものよ」 「なんで?ズボンのほうが動きやすいじゃないか」 「だめよ。だって男の子は中身が見えちゃっても別に平気でしょ。 おし…